3 タロットの恐怖
高校生になった私は、相変わらずパワーストーンが大好きでした。
「不思議の海のナディア」や「天空の城ラピュタ」やといったアニメも大好きでした。
どちらのアニメも不思議なパワーを持つ石がでてくるお話です。
私はこれらのアニメが気になって仕方がありませんでした。
特に、「不思議の海のナディア」の中に出てきた
「アトランティス」という言葉が、どこかで聞いたことがあるような
なつかしい奇妙な気分にさせるのでした。
私は、新しくタロット占いにはまっていました。
元旦に、その年の運勢を占うのが家族の恒例行事になっていました。
しかし、普段タロットをするのはなぜか恐く感じられました。
そのため、家族にどうしてもと頼まれた時か、
元旦の時だけと決めていました。
家族にしてあげていたタロット占いが当たると好評だったので、
自分を占うのがよけいに怖かったのです。
「ななこ、今年一年を占って!」
元旦にお母さんと妹が口をそろえてこう言いました。
ななこ 「いいよ、じゃホロスコープタロットで一年を占うね。」
こたつの上に、タロットを置く布と、カードを用意しました。
私はタロットは必ずお風呂上りに行うことにしていました。
清めた状態でないと、何かが憑くような気がして怖かったのです。
私の精神統一が終わり、元旦恒例のタロット占いがはじまりました。
目を閉じ、ゆっくりとカードを切っていきます。
一枚一枚カードを開け、家族にアドバイスをしていきます。
妹 「お姉ちゃん。私志望校受かる?先生に厳しいって言われたんだよね…。」
ななこ 「絶対大丈夫みたいだよ。『WORLD 世界 』のカードの正位置だよ。」
母 「ななこ、お母さんの金運は?」
ななこ 「そうだね、お母さんは今年は急な出費があるかもしれないね。
車買うなら今年はやめたほうがいいかもよ。来年のほうがいいね。」
ホロスコープタロットは12枚のカードを並べ、
家族、金運、旅行など一枚一枚を見ていくのですが、
ある項目にきたところで気になるカードがでました。
その項目は、親戚や親しい人という項目でした。
そこででたカードは『DEATH 死』のカードでした。
死のカードというのは、本当の死と解釈するわけではありません。
古いものが壊されることや、新しいものの始まりなどを
意味していることがほとんどです。
しかし、その時ばかりは違いました。
私は直感で思いました。
ななこ 「あのね…、今年おばあちゃん亡くなるかもしれない…。
ううん、わからない。これはうちの猫のことかもしれないし…。」
その年の4月、私の父方の祖母が亡くなり、
その数ヵ月後に飼い猫までもが亡くなってしまったのです。
私はタロットをするのがだんだん恐くなっていきました。
私はその時思ったのです。
「もうタロットも占いも全部やめよう」
私はスピリチュアルを封印することにしました。






